インナーの毛玉ができにくい素材は?

インナーの毛玉ができにくい素材は?

インナーの毛玉ができにくい素材は、一般に表面がなめらかな長繊維(フィラメント)を使ったポリエステルやナイロンです。毛玉は素材だけで決まらず、衣類との摩擦、洗濯方法、生地の編み方や加工によっても発生しやすさが変わります。

毛玉ができにくいインナーの素材

素材・生地の特徴 毛玉のできにくさ 選ぶときのポイント
フィラメントポリエステル 比較的できにくい 表面がなめらかで、長い繊維を使った生地を選ぶ
フィラメントナイロン 比較的できにくい 薄手で表面がつるっとした生地に向く
シルク 比較的できにくいが、傷みやすい 摩擦や洗濯による生地の傷みに注意する
長繊維の綿・コーマ綿 綿の中ではできにくい傾向 「長繊維」「コーマ」などの表示を確認する
アクリル できやすい傾向 毛羽立ちやすい製品では、インナー用途に注意する
ウール・混紡素材 摩擦が多い部分ではできることがある 保温性と毛玉のできにくさを分けて考える

毛玉ができにくい素材を選ぶならポリエステルが候補

毛玉の少なさを優先するなら、フィラメントポリエステルを使った、表面がなめらかなインナーが候補になります。フィラメントとは、短い繊維を束ねたものではなく、比較的長く連続した繊維のことです。

短い繊維は、生地の表面から毛羽が出やすく、摩擦で絡み合うと毛玉になります。一方、長いフィラメントは繊維の端が表面に出にくいため、短繊維の生地より毛玉が目立ちにくい傾向があります。

ただし、ポリエステルなら必ず毛玉ができないわけではありません。起毛加工や表面の毛羽立ちがある生地、ほかの短繊維と混紡した生地では、摩擦によって毛玉ができる場合があります。

綿のインナーは「長繊維」を選ぶと毛玉を抑えやすい

綿素材を選びたい場合は、一般的な綿という表示だけでなく、長繊維綿、超長綿、コーマ綿などの表示があるかを確認すると選びやすくなります。綿は肌触りがよくても、短い繊維を多く含む生地では毛羽立ちや毛玉が起きることがあります。

コーマ綿は、紡績の前に短い繊維や不純物を取り除く工程を経た綿です。そのため、一般的には表面が整いやすく、短繊維の綿より毛羽立ちを抑えやすいと考えられます。

ただし、商品ごとの生地や加工によって差があるため、「綿100%」だけでは毛玉のできにくさまでは判断できません。

毛玉を避けたいときに注意したい素材

アクリル

アクリルは、軽くて暖かい一方、摩擦によって毛羽立ちやすく、毛玉ができやすい傾向があります。アクリルを含む保温インナーを選ぶ場合は、肌着と上着のこすれやすさも考慮してください。

ウール

ウールは繊維が細く、摩擦が加わると表面の毛が絡み合って毛玉になることがあります。毛玉ができても、ウールの保温性が低いことを直接意味するわけではありません。

ウールのインナーを選ぶ場合は、毛玉のできにくさだけでなく、暖かさ、肌への刺激、洗濯方法を含めて判断するのが適切です。

レーヨン・モダールなどの再生繊維

レーヨンやモダールは、なめらかで肌触りのよいインナーに使われます。ただし、毛玉のできやすさは繊維名だけで決まらず、混紡率、生地の表面、編み方によって変わります。

これらの素材を選ぶときは、素材名だけで「毛玉ができにくい」と判断せず、商品説明にある毛玉防止加工や生地の表面も確認しましょう。

素材以外に毛玉のできやすさを左右する条件

同じ素材でも、次の条件によって毛玉のできやすさは変わります。

  • インナーとシャツ、ニット、上着がこすれるか
  • 脇、背中、腰などに摩擦が集中するか
  • 生地の表面が起毛しているか
  • 短い繊維を使った紡績糸か、長いフィラメント糸か
  • 洗濯時にほかの衣類やファスナーとこすれるか

特に、肌に直接着るインナーは動くたびに上に重ねた衣類とこすれます。そのため、素材の種類だけでなく、表面が平らで毛羽の少ない生地を選ぶことが重要です。

インナーの毛玉をできにくくする洗い方

毛玉を減らしたい場合は、購入時の素材選びに加えて、洗濯時の摩擦を抑えます。

  1. 洗濯表示を確認し、表示に従って洗う。
  2. インナーを裏返して洗濯ネットに入れる。
  3. ファスナーや硬い金具の付いた衣類と分ける。
  4. 必要以上に強いコースや長時間の洗濯を避ける。
  5. 洗濯後は強くねじらず、形を整えて干す。

柔軟剤を使っても、摩擦や繊維の種類による毛玉を完全に防げるわけではありません。毛玉ができた場合は、手で無理に引っ張らず、衣類用の毛玉取りを生地に合わせて使用します。

毛玉ができにくいインナーの選び方

毛玉のできにくさを最優先するなら、次の順番で表示を確認すると判断しやすくなります。

  1. 表面がなめらかで毛羽立ちの少ない生地か確認する。
  2. フィラメントポリエステルやフィラメントナイロンを候補にする。
  3. 綿なら、長繊維綿やコーマ綿などの表示を確認する。
  4. アクリルや起毛生地を含む場合は、摩擦の多い着方をしないか考える。
  5. 洗濯表示と、毛玉防止加工などの商品説明を確認する。

毛玉のできにくいインナーを選ぶなら、なめらかなフィラメントポリエステルやフィラメントナイロンが候補です。綿を選ぶ場合は長繊維やコーマ綿を確認し、素材名だけでなく、生地の表面、混紡、着用時の摩擦、洗濯方法まで合わせて判断してください。